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トラック用補修テープを使って雨漏りから積み荷を守る

トラック用補修テープを使って雨漏りから積み荷を守る

「トラックの荷台から荷物を出そうとしたら、雨漏りしていた…」

トラックを運転していると、思いがけない雨漏りの被害に慌ててしまうことがあります。大切な荷物が水に濡れてしまっては一大事。トラブルを未然防ぐためにも、雨漏りの原因や対処法について知っておきたいものです。

そこで今回はトラックの雨漏りの原因や、万が一のときに役に立つトラック用補修テープについてご紹介します。

トラックの雨漏りの原因は?

トラックの雨漏りの原因として多いのが、天井パネルや荷台部分に使用するシートの劣化です。シートは本来なら大切な荷物を雨から守るためのパーツですが、経年劣化や破れが発生すると雨漏りに起こします。

ウイング車はセンターシートの劣化が主な原因

トラックの雨漏り被害が多いのがウイング車です。ウイング車は荷台の中央部分から左右にパネルが開くようにして開閉する仕組みですが、パネルが開いた状態が鳥が翼を広げた姿に似ているため「ウイング(翼)車」と呼ばれています。

この開閉する中央部分を覆っているのがセンターシートです。センターシートは、ウイング車の開閉駆動部分からの水漏れを防ぐのが目的です。素材にはポリエステルや塩化ビニルを使用。伸縮性が高く重量が軽い特徴は駆動部分に貼り付けるのに適していますが、一方で耐久性に劣るため、劣化が進むと雨漏りの原因となります。

具体的には、


・ウイングの開閉による劣化
・風雨や雪などによる劣化
・紫外線による劣化
・洗車時の傷や傷み

などが劣化の原因として考えられます。劣化が進んだ場合は、新しいシートに交換するか、補強テープを貼って対処します。

トラックシートの破れも雨漏りにつながる

平ボディの場合は、荷台にトラックシートを被せて保護します。このトラックシートに劣化や破れ、穴が開いてしまうと水が漏れ出し雨漏りの原因になります。とくにトラック荷台の角やフチ、シートのハトメ(ロープや紐を通す金具)やペケット(三角形のゴム通し)の部分は、強い力が発生しやすいため劣化や破れを起こしやすい箇所です。

雨漏りが発生した場合は、トラックシート本体を交換するか、補修テープを使って破れや穴を塞ぐなどして対処してください。

トラック用の補修テープの使い方

さて、ウイング車のセンターシートや、平ボディに使用するトラックシートを新しく交換するとなると費用の負担が大きくなります。そんなときに使用したいのが、トラック用の補修テープです。

トラック用補修テープはシートの破損箇所にテープを貼り付けるだけで、簡単に補修ができます。新品交換の必要がないため、コストを抑えつつ雨漏り対策を施せます。

(※車体本体に穴が開いている場合は、パーツの交換が必要となります。専門業者に依頼をしてください)

では、センターシートとトラックシート、それぞれの補修方法を見ていきましょう。

補修テープを使った「センターシート」の補修方法


1.補修前にクリーナーで汚れや油分を落とす
2.貼り付け箇所をマーキングする
3.気泡が入らないようにシートを貼り付ける
4.シート両端の隙間をコーキング剤で埋める

まず、専用のクリーナーを使って、補修するシート部分の汚れや油分を落とします。風が強いと埃や砂が付着するため、天候の良い日を選んでください。汚れや油分を落としたら、水をきちんと拭き取っておきます。洗い落としや水分が残っているとテープの粘着に影響するため、丁寧に作業するのがポイントです。

次にシートを貼り付ける部分をマーキングしておきます。テープは粘着力がとても高いため、どの部分に貼り付けるか、あらかじめマークしておきましょう。ガムテープなどを用いればOKです。

次に貼り付け作業をおこないます。シートに気泡が入らないように、ゆっくりと貼り付けていきましょう。長い距離を貼り付ける場合は、曲がりや歪みに注意してください。

最後にシート両端の隙間をコーキング剤で埋めたら完了です。

補修テープを使った「トラックーシート」の補修方法


1.汚れや油分を落とす
2.補修箇所のサイズよりやや大きめにシートを切る
3.シートを貼り付ける

補修テープを貼り付ける場合は、まず補修箇所の汚れや油分を落とします。

次に補修箇所よりやや大きめのサイズに、シートを切り取ります。シートをそのまま貼り付けても問題ありませんが、角の部分が丸くなるようハサミでカットしておくと、テープが剥がれにくくなります。

最後に、シートに貼り付けて完了です。

トラックシートの場合は、荷台の角やフチ、シートのハトメ(ロープや紐を通す金具)やペケット(三角形のゴム通し)といった負荷がかかりやすい部分に、あらかじめテープを貼り付けて補強しておくのもおすすめです。

まとめ

今回はトラックの雨漏りの原因や、万が一のときに役に立つトラック用補修テープの使い方についてご紹介しました。

ウイング車の場合、雨漏りの原因として多いのがセンターシートの劣化です。駆動部分を覆うセンターシートはどうしても劣化が進みやすく、雨漏りの原因になります。また平ボディを覆うトラックシートは、劣化や破れ、穴が開くなどして雨漏りを起こします。

トラック用の補修テープは、雨漏りの原因となる部分に貼り付けることで簡単に水漏れ対策が可能。各シートを新品に交換すると費用の負担が大きいですが、補修テープなら負担を抑えて対策が可能です。