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ラッシングベルトの正しい使い方

ラッシングベルトの正しい使い方

物を紐やベルトでしっかりと結びつけることを指す「ラッシング」。ラッシングベルトは、トラック内の荷物を確実に固定するための重要なツールです。このベルトを活用することで、最小限の労力で荷物を安定して保持することができます。

運転中の荷物の動きや転倒を防ぐためには、ラッシングベルトを正しく使う必要があります。ただし、誤った使用方法は固定の不安定さや事故のリスクをもたらす可能性があります。

ラッシングベルトとは?

ラッシングベルトとは、一般的には幅広い繊維製のベルトに、固定用のバックルやフックなどの金具が取り付けられた器具のことです。搬送物や貨物などを締結する際に使用されます。バックルや金具には様々な種類があり、用途や荷重に応じて選択します。

バックルには、「カム式」と「ラチェット式」という2つの主なタイプが存在します。カム式は手でベルトを引き締めてバックルで固定するタイプで、簡単に取り付けや解除ができますが、強度は低いです。一方、ラチェット式はバックル部に回転する歯車と、その動きを助けるハンドルが備えられており、ハンドルの動きによりベルトが巻き取られて締め付けられるタイプです。少ない力で強く締めることができますが、解除時に手間がかかる場合があります。

 

金具には、「アイタイプ」「フックタイプ」「エンドレスタイプ」などがあります。アイタイプは両端に輪っか状の金具が付いており、フックやレールなどに引っ掛けて使用します。フックタイプは両端にS字やT字などの形状のフックが付いており、同様に引っ掛けて使用します。エンドレスタイプは両端に金具が付いておらず、ベルト自体を巻き付けて固定するタイプです。

ラッシングベルトの使い方

ここでは、トラックの荷物の固定に頻繁に使用される「ラチェット式」の「フックタイプ」のラッシングベルトに焦点を当てて、正しい取り付け方法や締め方、そして解除方法などの基本的な手順を解説します。

手順①:バックルを開き、ベルトを通して、トラックのフック部分に固定する

ベルトがバックルから取り外されている場合、最初にバックルにベルトを通す作業が必要です。

バックルを展開し、巻取部のベルトの端を回転歯車の指定部分に通してください。ベルトを適切に通すと固定されます。すでにバックルとベルトが組み合わされている場合、この手順はスキップできます。

次に、ベルトの端部に付いているフックをラッシング用のレールやフックなどにしっかり固定します。この際、ハンドルが外側に向くように注意が必要です。

手順②:ベルトのたるみを手で調整

ベルトが緩んでいる場合、まず手で引き締めることで、たるみを取り除きます。これにより、後の作業がスムーズに行えます。

ポイント:緩む原因と対策について

ほとんどの場合、緩みの原因は「適切な固定がされていないこと」です。長距離移動時の緩みを防ぐためには、複数のベルトや方法を組み合わせること、そして移動中も定期的に点検するとよいでしょう。

手順③:ハンドルを数回動かして荷物を確実に固定

ハンドルを動かすことでベルトが巻き取られ、直接手で締めるよりも強い力で締まることで荷物がしっかりと固定されます。

ただし、締めすぎると荷物やベルトが損傷する可能性があるので、注意が必要です。手順②で手の力で締めた後に、ハンドルを3回ほど動かすのが目安ですが、締め具合を確認するためにベルトを触って確かめることも大切です。固定後、ハンドルは折りたたみます。

巻き取り過ぎの解決策:

ベルトを過度に巻き取ると、解除が難しくなる可能性があります。この場合、バックルを足で押さえながら、ベルトを強く引っ張って解除する方法が有効です。

余剰ベルトの取り扱い

余分なベルト部分は、適切にまとめて固定することが推奨されます。特に外部にベルトが露出している平ボディーのようなトラックでは、飛び出したベルトが他車の障害となったり、他の貨物に絡んだりするリスクがあるため、必ずまとめるよう心がけましょう。

ウイング車のようにベルトが露出しないような車両でも、ベルトをきちんとまとめることで、安全性が向上します。

軽トラックでの利用は?

軽トラックでも、ラッシングベルトは一般的なトラックと同様に使用できます。荷台下に装備されているフックを使用して固定が可能で、アイタイプやフックタイプの端末金具が利用できます。

ラッシングベルト使用時の注意点

正しい固定方法を守らないと、ラッシングベルトは運転中に緩む可能性があります。貨物の損傷や他車への危険を避けるため、特に気をつけたい点を確認していきましょう。

ベルトのねじれを防ぐ

ベルトがねじれたまま取り付けると固定不安定や傷みの原因になります。ねじれのないよう取り付けましょう。

ベルトの張りを確認

貨物を固定後、手でベルトの張りを確認し、目視でも確認しましょう。緩んでいればバックルを解放し、再度ラッシングしていきます。

過度な締め付け回避

過度な締め付けは荷物や装置の破損を招きます。必要以上に力を加えないことが重要です。たるみをとり、2〜4回の反復で適切な張りを保ちましょう。

劣化したベルトの交換

劣化が見られる場合、適宜新しいベルトに交換しましょう。ベルトが切れて貨物が崩れる危険性を防ぎます。

トララボおすすめのラッシングベルト

当店が取り扱うラッシングベルトは、ラチェットバックル式のラッシングベルトです。握り易いバックルと、柔軟で強度のある繊維ベルトなので、簡単かつ安全に荷締め作業が可能です。欧州CE規格+GS&TUVマーク取得商品・生産物賠償責任保険(PL保険)付・安全係数:2(最大使用荷重×2=破断荷重)。希望のサイズをお選びください。

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まとめ

今回は、安全で簡単に貨物の固定を行えるラッシングベルトについてご紹介しました。

ラッシングベルトを用途に合わせて適切に使用することで、荷崩れへの不安や固定の時間がかかるといった課題が解決します。適切なラッシングベルトを選び、しっかりと取り付け管理し、安全で快適な運送に繋げたいですね。

また、ラッシングベルトの使用方法や注意点についても詳しく説明しました。ラッシングベルトは、正しく使えば非常に便利なツールですが、誤った使い方をすると危険な結果を招く可能性があります。ベルトのねじれや緩み、締めすぎや劣化などに注意して、安全に使用しましょう。

トララボでは、高品質で安心のラッシングベルトを取り扱っています。お客様のニーズに合わせて、様々なサイズやタイプのラッシングベルトをご用意しております。是非一度、当店のラッシングベルトコーナーをご覧ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。今後ともトララボをよろしくお願いします。