トラックのトラブルの中でも気を付けたいのが「バッテリー上がり」です。業務中にトラックが動かなくなってしまえば一大事となってしまいます。トラブルを避けるには、日頃からバッテリーの状態を点検しておくことが大切です。
そこで今回は、トラック用バッテリーの寿命や交換の目安について解説します。またおすすめのトラック用バッテリーもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
著者紹介
ジェットイノウエをはじめとするトラック用品・トラックパーツを取り扱うオンラインショップ「トララボ」の商品担当です。高性能のトラック用バッテリーをはじめ、トラックドライバーの皆さまを応援する様々な商品を紹介しています。
トララボを見てみるトラック用バッテリーの寿命は?
トラックに使用するバッテリーの寿命は平均して3年〜4年程度です。寿命は使用状況によって前後し、長い場合は5年程度、短い場合は2年程度で寿命を迎えます。
バッテリーの交換は平均となる3~4年程度を目安と考えてよいですが、次のような症状が見られる場合は寿命が近いと考えらます。早めの点検やバッテリー交換を検討してください。
・エンジンがかかりづらい(寒い時期に多い)
・ヘッドライトの明るさが暗い
・クラクションの音が小さい
・アイドリング時の音に違和感がある
・頻繁にエンストしてしまう
バッテリーが消耗する原因
バッテリーは消耗品とはいえ、頻繁に交換するとなるとコストが膨らんでしまいます。少しでもバッテリーの寿命を長く保つには、バッテリーが消耗する原因を知っておくと役立ちます。
バッテリーが消耗し寿命が短くなる代表的な原因は次の通りです。
・エンジンの起動・停止の頻度が多い
・長期間トラックを運転しない
・夜間走行で長くライトを点灯する
・トラックに電飾が多い
・高温や低温など過酷な環境下での走行が多い
まず、エンジンの起動・停止を頻繁に行うとバッテリーの消耗につながります。エンジンを起動する際にはセルモーターと呼ばれるモーターを使用しますが、このセルモーターの立ち上げはバッテリーを激しく消費します。配送や集荷の度にエンジンの起動・停止を繰り返す場合は、どうしてもバッテリーへの負担が大きくなることを覚えておいてください。
また、長期間トラックを運転しないのもバッテリーが消耗する原因になります。トラックは停車中でも、車内のカーオーディオやランプなどの電気機械に「暗電流」と呼ばれる電流が流れています。この状態が長く続いてしまうと、充電される電力よりも放電される電力が多くなる「放電過多」の状態となり、バッテリー上がりを引き起こします。
放電過多はライトの点灯や電飾でも発生します。例えば夜間走行が長く、長時間ライトを点灯する場合や、デコトラのように電飾を多く使用している場合は多くの電力を消費します。
この他にも高温や低温といった過酷な環境下は空調の稼動が激しくなりバッテリーを消耗します。バッテリー本体にも負担がかかるため、気温差が激しい環境での走行が多い場合はバッテリーの消耗に注意してください。
人気のトラック用バッテリーブランドとおすすめ商品
バッテリーの寿命が近いと感じたら早めの交換がおすすめです。ここからは、トラック用バッテリーの人気ブランドとおすすめ商品をご紹介します。
トラック用のバッテリーには上記のようにJIS(日本工業規格)に基づいた規格表記が設定されています。商品を選ぶ際はトラックに搭載されているバッテリーの規格を確認してから、規格や目的に合わせて最適な商品を選んでください。 ※LRの記載がない場合は端子が縦並びの商品を意味します
LAKE FIELD
LAKE FIELDは、世界120か国で提供される韓国の有名バッテリーブランドで製造されたOEM商品です。 標準車だけでなくアイドリングストップ車や充電制御車にも対応可能。ハイパワーで始動性能が高く、高いパフォーマンスを発揮します。
長期保証が付いているので信頼性が高い点も同ブランドの魅力です。また耐久性にも優れており、長寿命を実現します。 商品は人気の大型車用や充電制御車・標準車用などをご用意しています。用途や規格に合わせてお選びください。
GSユアサ
GSユアサはトラックや乗用車、バイクなど幅広い車種のバッテリーを販売する国産ブランドです。国内だけでなく、アジアや世界で各種シェアNo.1に輝いており、ドライバーから信頼を集めています。
業務用車両向けのPRODAシリーズは耐久性に優れており、連続走行や激しい振動でも安定した性能を維持。過酷な環境下でも安心して使用できる製品となっています。
まとめ
今回はトラック用バッテリーの寿命や交換の目安について解説しました。 一般的にトラック用のバッテリーは3~4年程度が寿命の目安とされています。
交換の目安も3~4年程度と考えて大丈夫ですが、使用状況によっては2年程度で寿命を迎えることもあるため注意が必要です。
定期的な点検で劣化がある場合や、「エンジンがかかりづらい」「アイドリング時の音に違和感がある」といった前兆が見られたら、早めにバッテリーの交換を行ってください。